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自然保護と環境保全立山黒部貫光株式会社

自然保護・環境保全への試み 雄大豪壮なる立山の大自然を永遠に守り伝えるために

 当社の経営基盤であります立山黒部一帯は、自然公園法による中部山岳国立公園の特別保護地区および特別地域に含まれています。そのため、立山黒部アルペンルートの建設にあたっては、自然景観を損なわないよう、また自然に与える影響を最小限に抑えるよう細心の配慮のもと進められました。当社では、昭和46年の全線開業後においても、一貫して自然保護と環境保全を最優先課題に掲げ、立山の大自然を永遠に守り伝えるため努力を続けています。


立山トンネルトロリーバス(室堂~大観峰間 3.7km)

立山トンネルトロリーバス

 立山トンネルにおきましては、昭和46年4月より一般乗合旅客自動車運送事業を運営してきましたが、昭和50年代中頃から観光客増加に伴いバス運行数も増えたため、排出ガスによる環境への影響を考慮し、従来のバスから、トロリーバスへの転換を図り、平成5年6月1日に工事着工、平成8年4月23日営業を開始しました。因みに、国内で最も標高の高い地点を走る鉄道(無軌条電車)です。


立山高原バス(美女平~室堂間 23km)

 立山黒部アルペンルート内で、唯一残された非電化区間である立山高原バス路線におきましても、自然環境を考慮し、平成10年7月より低公害バスの導入を順次進めてきました。立山特有の急勾配や厳寒期の気象状況に対応できるよう開発された高出力型ハイブリッドバス(ディーゼルエンジンと電気モーターの併用)の導入から始まり、平成27年4月からは、立山有料道路排出ガス規制条例に適合した環境に優しいクリーンディーゼルバスを導入しています。

 

美化清掃活動

 自然保護とその啓蒙普及を目的として、立山黒部貫光㈱、関西電力㈱を発起人とした立山環境保全協会が昭和49年に発足しました(昭和51年黒部地区の加入により「立山黒部環境保全協会」と改称)。当協会では、美化清掃大会の実施やゴミ持ち帰り運動の推進等、積極的な活動を展開し、ゴミの無い美しい山岳観光地として好評を博するようになりました。また、当社でも社内制度として「立山黒部環境保全推進運動」を設け、全役職員による同様の事業を実施しています。

緑化の推進・外来植物の除去

 当社では、立山黒部アルペンルート建設時の工事跡地の復元・緑化を目的として、昭和41年12月、学識経験者等で構成する「立山ルート緑化研究委員会」を設置しました。同委員会による指導・提言により、施設周辺の緑化修景等を積極的に行い、研究活動の結果をこれまで3冊の「立山ルート緑化研究報告書」としてまとめ刊行しています。また、近年問題になっている外来植物の侵入に対し、立山の貴重な生態系を守るため、除去活動を定期的に行っています。


ゴミ減量・処理対策

 当社では、ゴミの減量のために、食材の一次加工、残飯の処理および昼食用弁当容器の洗浄を平地の立山黒部サービス㈱で行っています。また、室堂ターミナルでは、平成15年より、黒部平駅では、平成19年より、生ゴミ乾燥処理施設を導入しました。一方、立山黒部環境保全協会立山支部におきましては、平成6年5月より、美女平~黒部湖間および周辺施設で発生するゴミを現地では焼却せず、平地へ運搬し、公共の施設で処理しています。


排水の管理

 当社では、環境保全の見地から、各施設から排出される排水のクリーン化に力を注いでおり、平成8年8月の大観峰駅総合排水処理施設(合併処理)完成によって立山駅~黒部湖駅全施設の総合排水処理施設化が完了しました。


自然保護の啓蒙

 平成18年より、富山県からの指定を受け、当社(立山貫光ターミナル㈱)が、室堂ターミナルに隣接する立山自然保護センターの指定管理者となっています。当センターでは、来訪者の自然保護意識の醸成に向けて、雷鳥や高山植物等、立山の貴重な動植物に関する展示・解説や、フィールド情報の提供、また自然解説員による自然観察ツアー等を行っています。




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